わが国の電卓産業が歩んできた道(3)(国立科学博物館 産業技術史講座)
前回のつづき.
<電卓の誕生,技術・機能の進展(つづき)>
<プリント技術>
・インパクト式 : ラインプリンタ(重い)→軽量化(樹脂化),小型化→インクロール式
・ノンインパクト式 :
1969 インクジェット JP-1 信州電機(セイコーエプソン) 遅く,故障も多かった
1970 サーマル式 ポケトロニクス(キヤノン)
<入力方式>
1964(S39) 金属面スイッチ 汚れ・サビ,ダブルメーク(チャタリング)
1967(S42) リードスイッチ 安定・耐久性 コスト高
1972(S47) 導電ゴムシート
導電ゴムは電子レンジの電磁波漏れを対策するためにシリコンにカーボンを混ぜたものが最初.これにシャープが目をつけ,電卓に利用した.
1977(S52) 抵抗感圧方式 シート化
<電源>
~1970 AC電源,NiCd
1970 乾電池(単三×2~4本)
ボタン型(酸化銀→アルカリ),コイン型(リチウム)
1976 太陽電池セル 当初はボタン型充電池と併用.
1964当時のトランジスタを使った電卓は消費電力が90Wあった.1981にはCMOS+太陽電池式になり消費電力は0.0002Wに.
<高機能化・多様化>
プログラム・関数機能
S42 数字式・カード式
S46 MPU実用化 ビジコン,インテル これにより関数機能をもった電卓が生まれた.
S47 関数電卓 FX-1(カシオ)
S49 ハンディタイプ関数電卓 建築現場などで使われていた.
S54 LCDドット表示 指数表示
S54 ストアード式プログラム機能付き
S55 BASIC シャープ
ちょうどこの時期にシャープのポケコンを買いました.本当はNECのPC88が欲しかった.
S60 グラフィック表示
講座では経済・社会的効果について説明があったが,あまり興味がないのでここには書かない.
ところで,3月20日は電卓の日です.
1974年3月に,輸出1000万台を記念して制定されたらしい.
最後に,電卓に関する資料館を紹介してくれた.
東京理科大学近代科学資料館(神楽坂)
シャープ株式会社 歴史&技術ホール(天理)
日本文具資料館(台東区)
先週,東京理科大近代科学資料館に行ってきたので,次回はその感想など書きます.


