November 27, 2004

龍華寺の天平仏(神奈川県立金沢文庫)

文庫訪問第4弾.金沢文庫にいってきた.金沢文庫は鎌倉時代に北条実時により創設された.鎌倉幕府滅亡後は称名寺によって管理され,1990年から県立の歴史博物館になったそうな.
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金沢文庫では「龍華寺の天平仏」という特別展をおこなっている.

『横浜市金沢区の古刹として知られる龍華寺の菩薩坐像は、平成10年に新たに見出されたもので、脱活乾漆造(だつかつかんしつづくり)という、主に古代の仏像にみられる技法が使われ、またその様式も天平時代のそれを示すものです。この東国(関東地方)における新たな天平仏の発見は話題となり、横浜市指定有形文化財になりました。
 本展覧会は、その龍華寺像を中心に構成します。第一部では、発見後に行われた龍華寺像の復元修理過程を中心に、乾漆仏とは何かということを、その他の事例も交えながら紹介します。第二部では、天平仏という重要な作品が、なぜ龍華寺に伝来したかを、歴史資料とその他の霊宝・名宝を交えながら合わせて紹介します。(HPより引用)』

ボランティアの方の説明を聞いた.龍華寺の菩薩坐像はバラバラの状態で発見された.焼かれてしまうかもしれない状況だったらしい.しかし,教育委員会の人が価値を見抜き,復元されることになった.脱活乾漆造というのは土で原型を作り,その上に麻布をはり,漆を塗ってかため,その後で中の土をかき出してつくった中空の像だ.中に補強の木枠を入れる.この手法は手間がかかり,高価な漆を大量に使うので貴族の発注によるものだろうということであった.首をやや左に傾けている姿から,左に本尊があり,その脇侍ではなかろうかということであった.ボランティアの方は話し上手で,龍華寺の縁起など楽しく聞かせてもらった.

金沢文庫も他の文庫の例にもれず,静かで気持ちのいい場所であった.駅から少し離れた称名寺の境内にある.
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November 24, 2004

三菱・岩崎家の茶道具(静嘉堂文庫美術館)

三菱・岩崎家の茶道具 -親子二代蒐集の至宝-をみてきた.場所は静嘉堂文庫美術館.
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文庫というのは楽しい.いままでに永青文庫,三井文庫にいってきた.blogのカテゴリーにも”文庫”を作ってみた.”文庫”は文字通り書庫のことで,転じて個人のコレクションをあらわしている.上記の文庫美術館は個人の邸宅が母体となっているので閑静な住宅街にあって気持ちがよかった.静嘉堂文庫も気持ちのいい美術館だった.バス停から歩くのだが,木立の間の坂道を登っていくうちに期待感が高まる.坂を上りきると瀟洒な建物がまっていた.いい感じだ.

今回の展示は三菱の二代目・四代目の岩崎父子が,財閥解体以前に蒐集した茶道具の展示だった.茶道具に関してもシロウトなのでその良し悪しは判らないが,印象としては”大切にされてきたオーラ”のでている名品ぞろいだ.由来・伝来がはっきりしているものが多かった.

有名な曜変天目は展示室の外の廊下に展示されていた.窓からの光で照明されていた.傾きかけた日の光をあびてメタリックに輝いていた.美しかった!

今回は,Takさんのblog「弐代目・青い日記帳」のチケットプレゼントに応募していただいたチケットで観覧させていただきました.ありがとうございます.
(「弐代目・青い日記帳」に三菱・岩崎家の茶道具に関して記事があります.)

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October 31, 2004

永楽和全の茶陶(三井文庫)

三井文庫 2004年秋季展「永楽和全の茶陶」を見てきた.

今回の展示は、保全のあとを継いで、幕末から明治維新へと動乱の時代の中で茶陶制作を続け、今日の永楽家の作風を定着させた和全の作品を、館蔵品約60点でたどるものです。(三井文庫のHPより)

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先週,目白の永青文庫に行ったのだが,そこがすごく気持ちのイイ美術館だった.”文庫”っていうのはいいぞ.と思ったので,今週は三井文庫だ.

三井文庫もよかった.門から展示室までの感じがいいぞ.”文庫”の特徴は,庭・瀟洒な展示室だと思った.

展示もよかった.ゆっくり見られた.自分のペースで見られることは本当にうれしい.

「紫釉内銀天目」・「仁清写銀縁天目形数茶碗」・「交趾釉草花文蓋物」(黄色)・「交趾写福字輪花皿」(緑)は好きな色だった.

「仁清写竜田川絵茶碗」・「淀屋金襴手写茶碗」は絵・形ともにイイ感じ.持ってみたいと思った.

香合もたくさんあった.香合は黄色が美しい.フキノトウの香合!欲しい.

「黒茶碗 銘三番叟」は渋い迫力あり.「菊谷焼十二ヶ月絵替茶碗」は月ごとに絵が変わるのは当然だが,形も変わっている.

金襴手では「赤地金襴手象宝相華文食籠」がカッコよかった.

三井文庫,気に入った.残念ながら三井文庫はこの展示限り.来年秋からは日本橋の三井本館に「三井記念美術館」として開館するらしい.
(10/31)


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October 23, 2004

永青文庫の国宝(永青文庫)

永青文庫の秋季展,「永青文庫の国宝」をみた.
永青文庫は目白台の細川家の屋敷跡にあり,同家に伝わる美術品などを保存・公開している.
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永青文庫が所蔵する国宝は8点.そのうち7点が展示されていた.7点の内容は刀剣が4点(鎌倉),鞍(鎌倉),銅鏡(中国・戦国),銅盤(中国・漢)となっている.国宝以外にも刀剣,鎧,鍔,など武家(細川家)アイテム目白押し.武家好き,鎌倉時代好きにはたまらない内容だ.

ぼくは刀剣に関しても予備知識のない素人なのだが,刀剣の歴史や製法も調べてみたくなった.

国宝の銅鏡(金銀錯狩猟文鏡)は金銀の象嵌でトラと剣で戦う騎乗の武人が描かれている.象嵌の精密感がイイ!

かわったものでは,江戸時代の天球儀があった.渋川春海・津田友正作.(似たものは科博で見たと思う.)

織田信長の自筆書状もあった.へろへろっとかかれている.

能面(般若)は伝般若坊作.般若坊がつくった「女の嫉妬顔」の面が有名になり,般若の面と呼ばれるようになったらしい.ここにあるのは般若の面のオリジナルだ.(伝だけど.)

以上,いろいろ書いたがすべて3階に展示されている.

2階には,2室.1室は小部屋で中国陶器・傭など.そして大きな部屋に菱田春草が2点.「落葉」(左隻).「黒き猫」.

展示室がいい.そもそもこの建物がいい感じだ.古い学校,その薄暗い音楽室に菱田春草の作品が展示されている.という感じなのだ.3階の展示も大学の研究室という感じだったが,2階はもっといい.江戸川乱歩っぽい感じだ.(表現力ないなあ・・・)

「永青文庫の国宝」は~11/21迄.冬季展は「中国の仏像」(12/7~3/5).

微妙にアクセスが悪いが,その分,隠れ家的博物館って感じでオススメです.(内容的にも!)
(10/23)

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