December 30, 2005

2005年 展覧会ベスト10

2005年は「戦後60年」であり,「世界物理年」であり,「日本におけるドイツ2005/2006」であった.

「戦後60年」としては,月並みだが戦争と軍隊について考えた.自衛隊の広報センターや駆逐艦を見学し,8月に初めて広島の原爆ドームを訪ねた.”ヒロシマ”とカタカナで書いた場合の重さを自分なりに認識した.被爆地で原爆について語ることは決してプロパガンダではない.呉の大和ミュージアムや横田・入間の基地にもいった.

「世界物理年」は,アインシュタインが3つの論文を発表した1905年から100年経ったことを記念するものである.今年はそれにちなんだイベントにも参加した.またつくばの「高エネルギー加速器研究機構」の一般公開を見学しにいった.技術開発を仕事としているとエンジニアリングにばかり目が向くが,基礎科学の面白さを今年は再確認した.2006年の科学技術振興費は1兆3千億だそうだ.来年も税金を払った分は楽しませてもらおうと思っている.

「日本におけるドイツ年」に関係した展覧会にもいくつか足を運んだ.「ドイツ写真の現在」や「ジャン・プルーヴェ」,「シュテファン・バルケンホール」,「ハンス・アルプ」,「ブラウン展」などなど.気がつくと「ドイツ年」の企画だったりした.なんとなく”ドイツ人気質”みたいなものが感じ取れた気がする.

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今年は美術館・博物館以外のイベントに行く機会が多かったので見に行った展覧会はそれほど多くない.(見に行けなかった展覧会はとても多かったように感じる.)
さて,今年のぼくの展覧会ベスト10は次のようになった.(悩んだわりにテキトーです.)

1.曾我蕭白-無頼という愉悦-(京都国立博物館)
蕭白は大好きな画家になった.

2.小林古径展(東京国立近代美術館)
古径の作品に”萌え”た.

3.ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(国立西洋美術館)
ラ・トゥールの目指したリアリティは明確で気持ちがいい.

4.痕跡―戦後美術における身体と思考(東京国立近代美術館)
芸術ってなんだろうと考えさせられた好企画.

5.若冲と京の画家たち(静岡県立美術館)
若冲,大好き.

6.写真はものの見方をどのように変えてきたか 2創造(東京都写真美術館)
大好きな写真家ができた.

7.模写・模造と日本美術(東京国立博物館)
東京国立博物館の企画展は混んでいってグッタリすることが多いのだが,これは企画も良かったが,空いていたのが嬉しかった.

8.ハンス・アルプ展(群馬県立館林美術館)
群馬県立館林美術館は大好きな美術館になった.

9.青木繁-《海の幸》100年(ブリヂストン美術館)
青木繁大好き.

10.佐伯祐三展(練馬区美術館)
青木繁,佐伯祐三.夭折の2人の画業・人生は対照的だ.しかし,何か共通したパワー(画家のプライドか?)を感じる.

「北斎」,「ゴッホ」も入れたいが混んでいたのが辛かった.奈良博の「正倉院展」や徳川美術館の「源氏物語絵巻」も選外にするのは惜しいが,展覧会の企画としてはインパクトがないような気がする.

ドレスデン国立美術館展(国立西洋美術館)では初めてオフ会に参加した.印象深い.

そして”ガスタービン”って何だろう?(国立科学博物館)は,小さい企画だが,学会による展示が科学博物館でなされるという好企画だった.ガスタービンにすっかりはまった.

そして,今年のワーストは,ガンダム展(サントリーミュージアム天保山)
ガンダムが好きな人が企画したとは思えない.とんだ肩すかし展覧会だった.

ちなみに2004年の展覧会ベスト10はこちら.(リンク

来年の展覧会も楽しみだ.

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November 02, 2005

秋休み 2005

秋休みをとった.紅葉には早いが奈良で観光してきた.
中学の修学旅行の記憶の残る場所もあった.というか,修学旅行のようなコースだったな.
つぎに行く機会には渋めのコースにしたい.

「最澄と天台の国宝」(京都国立博物館),「正倉院展」(奈良国立博物館),「上村松園展」(松柏美術館)などについては感じたことを記事にしようと思っている.

<10/30>
京都国立博物館 「最澄と天台の国宝」★★★★(来年,東博に巡回.二尊院の釈迦・阿弥陀カッコイイ.六道絵には単眼鏡必須.)
細見美術館 「琳派VIII 俵屋宗達」★★★(桜図が気に入った)

昼食:京都国立博物館,夕食:喜楽亭

<10/31>
奈良国立博物館 「第57回 正倉院展」★★(開館時に行ったが人多すぎ.東博のパスポートで入れる.)
東大寺 大仏殿★★★
東大寺 法華堂(三月堂)★★★★
正倉院★
興福寺 北円堂★★★★(無著・世親に再会)
興福寺 東金堂★★★
興福寺 国宝館★★★
元興寺★★
奈良国立博物館 「第57回 正倉院展」★★★★(閉館間際が空いていて良かった.)

昼食:蕎麦,夕食:うなぎ

<11/1>
平城宮跡(朱雀門)★★★
松柏美術館 「上村松園展」★★
大和文華館 「復古大和絵師 為恭」★★★
薬師寺 ★★★
唐招提寺 ★★★(金堂修復中)

昼食:蕎麦,夕食:喜楽亭

<11/2>
新薬師寺★★★★
奈良市写真美術館 「土門拳 入江泰吉 二人展」★★★

昼食:蕎麦

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August 23, 2005

Travel Baton

”~バトン”の類が流行っているのは知っていたが他人事と思っていた.
まさか,いづつやさんからバトンを渡されることになろうとは・・・(人選間違ってますよ~)
世界陸上の男子4x100mリレー予選でのアメリカチームのバトンミスが頭をよぎる.

今日は,今までどのような旅行をしてきたかいろいろと思い出してみた.


☆今までで一番良かった国内旅行先

 ◎冬の北海道 留萌市 某所(1973)

良かったというよりは印象深い旅行といえる.旅行の記憶をさかのぼると,ここに行き着いた.

母と二人で祖父を訪ねたのだ.汽車が無人駅についた頃にはもう日が落ちていた.雪深いホームには人の足跡もなかった.確か雪は止んでいたと思う.母に手を引かれ,足が埋まるほどの雪の中を歩いた記憶がある.橋を渡った.橋の真ん中には馬の足跡があった.街灯もないのに雪明りで足元が青くみえていた.
なぜ,真冬に祖父を訪ねたのか.今になって分かることもある.(今日までこのことを考えたことはなかった.)


☆今までで一番良かった海外旅行先

海外旅行はほとんどしたことがないのだが・・・

 ◎マサチューセッツ州 Woods Hole(1998)

初めての海外出張,それも突然,しかも一人だった.
ある研究所で仕事をしたのだが,そこの教授が,とっておきの休憩場所があるから行ってこい.といって道順を教えてくれた.建物の間の細い道を通っていくと,建物にはさまれた小さな海岸にでた.砂浜には大きな岩があり,そこまで潮が満ちていた.岩に腰掛けて海をみていた.この海岸には二人しかいない.ぼくともう一人は海に入ってなにかしている男.男はやがて海からあがってきた.手には掃除機のような金属探知機を持っていた.何を探してるんだと聴くと,男は「古いコインが出る」と答えた.


☆これから行きたい国内旅行先

近々の予定では,秋の奈良,冬の東北を旅する計画がある.

 ◎(漠然としているが)四国にいきたい.もう10年以上いっていない.


☆これから行きたい海外旅行先

 ◎スイス
時計メーカのミュージアムを訪ねたり,アルプスを眺める遊覧飛行をしてみたい.

ということで,なんとか回答できた.


☆最後にこのバトンを渡す方

知り合って間もないのですが,えみ丸さんにお願いします.

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August 14, 2005

夏休み 2005

夏休みです.

広島→岡山→大阪という感じで遊んできました.

8/11呉:大和ミュージアム,海上自衛隊呉基地,歴史の見える丘(旧呉海軍工廠造船部が見える)→広島泊

8/12広島:原爆ドーム,平和記念資料館,広島市現代美術館

   尾道:映画「男たちの大和」撮影セット見学 →倉敷泊

8/13倉敷:大原美術館,倉敷市立美術館 →倉敷泊

8/14大阪:サントリー ミュージアム(天保山)→帰宅(埼玉)

<11日>
まずは,呉の「大和ミュージアム」!今年4月に開館しました.1/10の戦艦大和が目玉です.
企画展示は「原爆と呉」.「大和ミュージアム」のあと,海上自衛隊呉基地の潜水艦を間近に見られる「アレイからすこじま」という小さい公園に移動.そして駅に戻る方向に歩いて「歴史の見える丘」から戦艦大和を作ったドック(旧呉海軍工廠造船部)を見ました.呉から広島に移動して一泊.

<12日>
広島は初めて.平和大橋を渡って平和記念公園に行きました.原爆ドームは耳鳴りのような蝉の声につつまれていました.平和記念資料館の展示は重かったです.

谷口吉生の設計した「広島市環境局中工場」を見学する予定でしたが,気分が変わって,広島市現代美術館へ.ここでは「マリ=アンジュ・ギュミノ展」(白い布を使った”被爆遺品”の再現品),「シリン・ネシャット展」(映像作品.ヒロシマ賞受賞記念)を見ました.観覧者の少ない館内でゆっくりすることでヒロシマの重い気分を整理できました.

3時頃に尾道に移動.向島で映画「男たちの大和」(12月公開)のセット,実物大の戦艦大和に乗艦しました.日立造船所のドックに作られたセットは部分的なものではありますが,巨大で迫力がありました.大きさが実感できました.

倉敷に移動して,ホテルにチェックイン.大原美術館のある美観地区を散策しました.

<13日>
倉敷の美観地区周辺で過ごしました.大原美術館,倉敷市立美術館に行きました.
「かならず美術館の建つ運河近辺に1泊して、早朝か夕暮れ時の風情を味わってほしい。」(『藤森照信の特選美術館三昧』)とあったので早朝と夕暮れを味わいました.観光客を相手にする店が閉まり,観光客がいない時間帯にはグッといいムードになります.

<14日>
14日は帰路に着きます.途中,大阪に寄りました.
サントリーミュージアム[天保山]で「ガンダム展」(正式には「GUNDAM GENERATING FUTURES 来るべき未来のために」)という展示をみました.アッというまに見終わってしまいました.(惜しい展示です.もう少し数がほしかった.)予定していた新幹線まで2時間ほどあったのですが,早い電車で帰ってきました.

と,いうことで,そのうち撮ってきた写真などを記事にします.
(8/14)

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June 26, 2005

blog一周年

このblogを開設したのが2004年6月28日なので1周年になる.

週末に出かけた展覧会などを記録しようと始めたのだ.

今までの記事を見返してみると,1年でいろいろ行っているなあと思う.また,興味の対象が定まらず,きょろきょろしているようにも感じられる.ここで一年を振り返り,今後の展開を考えたい.

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まず,この一年の月別の記事件数をみてみる.長期休暇をとった8月・4月には記事が多かったが,だいたい週に2・3件というペースで安定していると言えそうだ.

つぎに,カテゴリーの構成比をみてみる.
絵画・書画・工芸がTop3でバランスもイイ感じだ.カテゴリーに関しては整理したいと思いながら,手が出せずにいる.たとえば「書画」は「書」と「日本画」を含めた勝手な分類になっているが,うまく分離したい.また「見学」のカテゴリー内の造酒所見学や船舶・鉄道なども記事が増えれば別カテゴリーの方が面白いと思っている.件数は少ないが「時計」は早くからカテゴリーを作った.’ウオッチフェア’と称する展示即売会の見学記(見るだけで買わないのだ)を書くときに作ったカテゴリーだが,結構,気に入っている.このカテゴリーの記事は増やしたいなあ.

このblogを始めて,展覧会等に出かける回数が増えた.以前は東京国立博物館にばかり行っていたのだが,遠出もするようになった.好きなジャンル・作家もわかってきた.教養不足の言葉足らずで感動や疑問・発見がうまく記事に出来ないのがもどかしいが,工夫していこうと思う.

今後の展開としては,レイアウトの変更やカテゴリーの整理をいろいろな方のblogを参考にさせていただきながら進めていく予定だ.内容に関しては現状維持だが,長期休暇には遠方の美術館・博物館をまわる旅行を計画したいと思っている.

さまざまなblogを拝見させていただいています.同ジャンル(展覧会見学記など)のblogの記事などはとても楽しんでいます.いろいろな見方があるのが面白いですね.作者の方に感謝しています.

最後にコメントやTBくださった方々,アクセスしてくださった方々に感謝します.ありがとう.今後ともよろしく!
(6/26)

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December 31, 2004

2004年 展覧会ベスト10

今年観た展覧会を振り返り,順位付けする試みが流行しているようだ.
今日中に書かなければ流行に乗り遅れたまま2005年を迎えることになってしまう.(やばいぞ.)

急遽発表!今年見た展覧会ベスト10!(写真展・常設展は除く)

1位:マティス展(国立西洋美術館)
 色彩が印象深い.

2位:ピカソ展 からだとエロス(東京都現代美術館) 
 エロス!

3位:The Art of STAR WARS(part2)(京都国立博物館)
 京都でSTAR WARS.仏教とSTAR WARSの類似について考えたりしました.

4位:PATEK PHILLIP展(@六本木ヒルズ)
 時計ファンとして最上のものを観ることができました.

5位:万国博覧会の美術(東京国立博物館)
 ぼくが近代工芸を考えるときのリファレンスになった.

6位:ザオ・ウーキー展(ブリヂストン美術館)
 抽象画の力を感じた.

7位:<彫刻>と<工芸>(静岡県立美術館)
 ”万国博覧会”の時代を含む彫刻史・工芸史を俯瞰できた.

8位:サントリー美術館名品展(サントリー美術館)
 展覧会のおもしろさ.作品世界に入り込む楽しさ.堪能できました.

9位:古九谷-その謎にせまる-(出光美術館)
 やきものに,はまった.(プロジェクトX風に)

10位:ピカソ展 幻のジャクリーヌ・コレクション(川村記念美術館)
 川村記念美術館との出会いははずせない.ライマン展もよかった.

企画展ではないが,”文庫”との出会いも今年の収穫だ.

ちなみにワーストは「エルミタージュ展」.混みすぎ.内容もどうかと思う.

このblogは今年の6月末にはじめました.最初の記事は国立西洋美術館の「聖杯展」でした.この記事が77番目の記事です.無計画にはじめたのですが週末に出かけた展覧会の記事が多くなったので,8月末からは”美術館・博物館めぐり”のblogにしました.blogに記事を書くようになって展覧会に行く回数も増えました.作品の見方も変わってきました.いろいろな方のblogを拝見し,多くのことを知り,感じることができました.このblogを観てくださった方,コメント・トラックバックを下さった方,ぼくが拝見させていただいたblogの作者の方,すべてに感謝いたします.

よいお年を!

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